台湾の冬、友達数人が集まれば食べたくなるものといえば鍋、そう火鍋。そして台湾の火鍋でみんな大好きなのが麻辣鍋(マーラーグォ)。
今回は特に若い人に人気が高い辛殿麻辣鍋に行ってみました。
目次
火鍋とは、辛い鍋料理のこと?
日本人の友人が麻辣鍋などの辛い鍋料理だけを指して火鍋と思っていたようだけど、中国語で火鍋とはグツグツと煮て食べる鍋料理のこと。辛くない白湯スープの鍋も麻辣鍋もどちらも火鍋なんです。
でも日本では火鍋=麻辣鍋のような香辛料の効いた辛い鍋料理の意味になっている感じですね。
台湾人は暑い真夏でも火鍋をよく食べ、その中でもダントツに多いのがやっぱり辛い香辛料のスープが病みつきになる麻辣鍋。私も今では本当に大好きで、外でも家でも一年中よく食べますが、初めて麻辣鍋を食べた頃は薬膳の風味の食べなれない味がちょっと苦手かもと感じたくらい。でも台湾にいると麻辣鍋を食べる機会も何かと多く、回数を重ねるうち、食べれば食べるほど好きになっていたからあら不思議。同じ時期に台湾で暮らしはじめた韓国人の友達も最近同じようなことを言ってました。
麻辣鍋とは?
そんな不思議な魅力の麻辣鍋とは一体どんなものなのか調べてみると
麻(中華山椒)、辣(唐辛子)などの麻辣味香辛料をベースとしたスープに野菜、肉団子、魚、鶏肉、臓物などを入れて煮込み、薬味を入れたごま油を付けて食べる。
引用:Wikipedia
なるほど、麻は山椒(さんしょう)の意味だったんですね。たしかに中国語の麻には「しびれる」とか「ぴりぴりする」っていう意味があり、麻辣鍋には欠かせない香辛料なので納得。ちなみに中国語で山椒は花椒(huā jiaō/ホァージャオ)といいます。
今人気の辛殿麻辣鍋
今回私たちが行ったのは台北101近く、若者で賑わうデパート・ATT4FUNに入っている今人気の辛殿麻辣鍋 信義店。ATT4FUNは上層階にレストランがたくさん入っているので、その辺のどこかだろうと場所も調べず行ったら全然見つからず。
そしたら結局1階にありました。しかも入り口はビルの外です。
入口がこちら。火鍋屋さんの入り口とは思えないほど暗いw
店内は照明おとしめで火鍋屋らしくない小洒落た雰囲気。大人数用の円卓と、4名用の丸いテーブルにソファというのがメインで、店内を見回すとたしかに若いお客さんが多い印象です。
辛殿麻辣鍋のメニュー
お鍋の種類は紅鍋/白鍋/鴛鴦鍋の3種類。紅鍋が麻辣鍋で、白鍋はニンニクたっぷりの白湯スープ。鴛鴦鍋は紅・白どちらも楽しめる台湾でよく見るあれです。
私たちはもちろん鴛鴦鍋をオーダー。
辛殿麻辣鍋は台湾でとても人気の吃到飽システム(食べ放題)なので、メインの鍋を決めた後は注文票に食べたい食材をどんどんチェックしていき、店員さんに渡せばOK。以前このブログでも紹介した吃到飽の麻辣鍋で最も有名な「馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋」とほぼ同じシステムです。
ほぼというのはこの辛殿麻辣鍋ではお酒だけ別料金。海尼根(ハイネケン)と台灣金牌啤酒(台湾ビール)の2種類があり一本68元。
タレコーナーは薬味も種類が豊富
食べたいものにチェックを入れ、店員さんへ渡したら次はタレの準備。にんにくおろし、大根おろし、ねぎ、香菜(パクチー)、赤トウガラシなど一通りあって、ここも薬味が豊富でうれしいです。
私の最近のお気に入りのタレはニンニクおろし(多め)、香菜(多め)、大根おろし、ねぎ、赤唐辛子、醤油、お酢の組み合わせ。にんにくたっぷりなので帰ってから牛乳を飲み忘れると翌日大変です。
親切に日本語での説明書きもありました。でも蒜苗もねぎになってました。
飲み物もセルフサービスなので各自飲みたいものを持って来ます。

結構辛い辛殿麻辣鍋の麻辣鍋
タレと飲み物を準備して席へ戻ると、注文していたお鍋の具材が山盛りになって並んでいました。台湾人の大好きな豆皮や油條など茶系の食材もいっぱい。これらを次々鍋に入れて煮込んでいきます。
初めて食べた辛殿の麻辣鍋、結構辛いです。今まで食べた麻辣鍋の中でも一二を争うほどかも。信義安和駅近くにある辛いと言われる太和殿の麻辣鍋よりも私はずっと辛く感じました。でもクセになるおいしさで、またすぐにでも食べたい。
白鍋の方はニンニクがたっぷり入っていてかなり濃厚、私はもうちょっとあっさりした感じの方が好きかな。というわけで麻辣鍋ばかり食べてました。
好きな麻辣鍋の具材
麻辣鍋はどんな具材を入れてもよく合う鍋だけど、個人的に好きなのは高麗菜(キャベツ)、大陸妹(台湾レタス)、白菜、香菇(しいたけ)などのキノコ類、甜玉米(とうもろこし)、玉米筍(ヤングコーン)、豆皮、油條など。
台湾人が大好きな豆皮やちょっと浸して食べる油條も台湾ならではなので、おすすめ。ここには無かったけどシャキシャキとした食感で台湾料理でもよく見かける水蓮やジャガイモもおいしいです。ちなみに麻辣鍋には欠かせないプルプルの鴨血は食べれるけど、私はあまり好きではありません。
ウーバーイーツで週一度は注文する、お気に入りの鍋屋さんの麻辣鍋にも鴨血が何個も入っているんです。でもどうせ食べないし残すのも勿体無いから、いつも「鴨血は入れないで」と備考欄に書くと、鴨血の減った分本来は追加料金の必要なトウモロコシや野菜を入れてくれて個人的には一石二鳥!思い出したらここの麻辣鍋も食べたくなってきた。
アイスクリームも食べ放題
馬辣頂級麻辣鍋と同じでハーゲンダッツとMOVENPICKのアイスクリームも食べ放題。いつもこの手の麻辣鍋屋に行くと食べ過ぎてお腹いっぱいになるけど、とりあえず一口は食べたくなるアイスクリーム。
アイスクリーム以外にミルクレープやレインボーカラーのケーキなんてのもあったのでみんなでちょっとづつ食べてみました。ミルクレープは台湾のケーキにしてはまあまあなレベル。レインボーのケーキは台湾っぽいボサボサした感じでした。上の画像のプリン?忘れちゃったけど、これが一番おいしかったような。とりあえずこういうお店ではハーゲンダッツを食べておけば間違いないですね。
料金
辛殿麻辣鍋の料金は平日の昼間(11:30-16:00)が538元、平日の夜(16:00以降)と休日は638元にプラス10%のサービス料。これで2時間食べ放題(吃到飽)。私たちは土曜日に行ったのでサービス料込で一人700元。
深夜1:30まで営業しているから、遅い時間になっても食事できるのもうれしい。
予約方法
辛殿麻辣鍋は台北市内に2店舗あり、今回のATT4FUNにある信義店と松江南京駅近くの松江南京店。
予約方法は電話のみで、18時~20時の予約については4名以上のみの予約受付け。
私たちは3日前の水曜日に電話しましたが希望した18-20時の時間帯はすでに予約でいっぱい。というわけで当日18時にお店へ行ってウェイティングリストに名前と電話番号を記入して約2時間待ちました。席が空いたら電話してくれるというのでそれまでは周辺をブラブラ。この辺りはATT4FUN以外にも101や三越、最近オープンした微風南山などお店がたくさんあるので時間をつぶす場所には困りません。
辛殿麻辣鍋に限らず、馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋も2、3日前に予約しようと思っても18-20時頃のいい時間帯が空いてることはまずありません。これは平日でも一緒です。これほど人気なので予約は早め早めに。
辛殿麻辣鍋 信義店住所:台北市信義區松壽路12號 ATT4FUN 1F
電話:+886-2-2722-7667
営業時間:11:30~1:30
定休日:なし
Web:公式ホームページ
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