先週末は台湾南部の街、古都台南に行ってきました。今回は雲一つない快晴で暑すぎずちょうどいい天気でした。台南は今回で3回目ですが、まだまだ行きたいところだらけで次もまた早く行きたくなっちゃう魅力ある街。台北と比べ冬は天気もいいらしいので冬の間は台南に住みたいくらいです。
台湾人の誰もがおいしい食べ物が沢山の街というくらい台南は名物グルメが多いことで有名で、何から紹介するか迷うところですが、まずは台南グルメの代表格・牛肉湯のおすすめ人気店2店、文章牛肉湯と府城牛肉湯を紹介します。
目次
台南名物の牛肉湯とは
台南名物の牛肉湯(ニョウロウタンと読みます)とは生の牛肉に、牛の骨や肉でダシをとった熱々のスープをかけて食べるシンプルな料理で、台南市内ではあちこちでこの牛肉湯のお店を見かけます。台南は牛肉の産地で近くに食肉処理場もあることから毎日新鮮な牛肉が手に入りやすいため、このような素材の良さを生かしたシンプルな料理が提供できるわけです。台北でも牛肉湯を出すお店がありますが台南ほど多くはなく、牛肉湯はまさしく台南グルメの代表です。
台南の人はこの牛肉湯を朝ごはんとしてよく食べるそうで、今回の台南旅行でとてもお世話になった台湾人女性(30歳くらい)も朝から牛肉湯をよく食べると言っていました。でももっと若い世代の人たちは朝から牛肉湯を食べる人は少ないようです。
台湾で牛肉を使った料理といえばなんといっても牛肉麺が有名ですよね。台北市内だけでも相当数のお店があり台湾人が大好きな食べ物の一つですが、台南では牛肉湯のお店の方が多い気がします。
台湾人おすすめの超人気店、文章牛肉湯
最初は安平地区にある文章牛肉湯。この文章牛肉湯は台南に詳しい台湾人おすすめのお店で、現地ではかなりの人気店。「台南に行ったら絶対ここの牛肉湯を食べないと!」と言われたほどです。
私が行ったのは5月の平日、昼過ぎだったので程よく混んでいましたが、土曜日の14時頃に前を通りかかった時はかなりの行列になっていました。
文章牛肉湯のメニューと注文方法
文章牛肉湯にはこのような注文票があるので言葉が通じなくても安心。お店で食べる場合は卓號の欄にテーブル番号を書き、持ち帰りの場合は外帶欄にチェック。そして食べたい物に数字を書き入れ、店員さんに渡します。お会計は注文時に先払いです。
この時は看板メニューの招牌牛肉湯(小:100元)だけ注文してみました。この「招牌」というのはそのお店の看板メニューという意味です。
超人気店の看板メニュー牛肉湯
注文して間もなく2杯の牛肉湯が運ばれてきました。
これが台湾人に大人気、文章牛肉湯の招牌牛肉湯(100元)。お肉が赤くレア状態のうちにパクリ。赤みの牛肉にスープを注いだだけのシンプルな料理ですが、さすが人気店だけあって牛肉が柔らかく見た目よりあっさりしていて美味しいです。
お好みでショウガを入れて食べると、うま味が引き立ちさらに美味しくなるのでおすすめです。

超人気店だけに座席数も多い文章牛肉湯
牛肉湯を作っているところをのぞくと、赤身の牛肉をはかりで量ってお椀へ入れていきます。
文章牛肉湯はこちらの店内の他に調理場まわりと外にも席があり、全部合わせると結構な数です。さすが超人気店。
文章牛肉湯の営業時間は夕方の17時から翌日の14時まで。14時から17時までの3時間だけ休憩時間になりますが、ほぼ24時間営業というのがすごいです!この季節は外のテーブルで食べても気持ちいいです。
お店は安平の運河沿いにあるので、牛肉湯を食べ終わった後は運河沿いや路地裏を散歩するのも楽しいです。
文章牛肉湯は台南の中心部から少し離れていますが、安平老街や同記安平豆花へ行く途中にあるので、安平エリアへ行く際にはぜひ。
府城牛肉湯は深夜まで営業している人気店
ホテルへ帰る前に立ち寄ったこの府城牛肉湯は早朝5時まで営業している人気の牛肉湯のお店。牛肉湯のお店は早朝4時くらいからお昼まで営業しているお店もあり、この府城牛肉湯は夜型ですね。私たちは0時前にお店に到着しましたが、お店の前にはこんな時間にも関わらずたくさんの人たちで賑わっていました。
anan台湾特集の記事によると、この府城牛肉湯はなんと1日に3回も牛肉を仕入れるという新鮮な牛肉にこだわったお店。
「新鮮さが何より一番!」がモットーのこの店は16時、21時半、1時と牛肉の仕入れは1日3回。牛の美味しさを追及するならその時間がもっとも狙い目
引用:anan No.1992号 昔ながらの味を継承する癒しの台南グルメ
府城牛肉湯のメニューと注文方法
まずは注文、お店の柱に置いてある注文票に食べたいものとテーブル番号を記入して渡すだけなので簡単。お会計は注文時に先払いです。
メニューを見てみると白飯と炒青菜以外全てに牛肉が使われてます。今回は牛肉湯と牛肉と青菜炒め(牛肉炒青菜)、牛肉炒飯、牛肉のあんかけご飯(牛肉燴飯)を注文してみました。全てが牛肉料理というのはなかなかない体験。
注文が済んだらこちらからお箸やショウガ、醤料を自分たちで準備します。
この時ショウガが無くなっていたので店員さんに伝えると奥からビニールに入った大量の千切りショウガが。予め切られたものを業者から仕入れている感じですね。お店でこんなにきれいに切るのは大変ですからね。
台南名物グルメ・牛肉湯は意外にもあっさりしていて食べやすい
まず運ばれてきたのは台南名物の牛肉湯(110元)。こちらのお店の牛肉湯も見た目よりあっさりしていて、臭みもなくておいしいです!ショウガも入れて一緒に。
この記事を書きながらまた食べたくなってきました。
こちらは牛肉のあんかけご飯(牛肉燴飯:120元)。胡椒が結構効いていて美味しかったです。
これは牛肉の青菜炒め(120元)。赤身の柔らかい牛肉に野菜はほどよくシャキシャキ。胡椒が効いていてこれもおいしかったのですが、青菜と赤身の牛肉は牛肉のあんかけご飯(牛肉燴飯)と同じだったので、違うものを注文すればよかったと食べながら感じました。
そして牛肉炒飯(120元)。チャーハンのご飯が柔らかめだったのでパラパラ感はありませんが、しっかり濃いめの味付け。
牛肉湯を作っている調理場を拝見
調理場では新鮮な赤身の牛肉をはかりで量ってお椀の中へ。牛肉湯のお肉はどこもはかりできちんと量るのが定番のようですね。
そして熱々のスープを注いで出来上がりです。
私が調理場の写真を撮っていいかお店の人に聞くと「もちろんいいわよ~」と。そして「どんどん撮って」といわんばかりにわざわざどいてくれたり「ほら、そこのスープを注いでる姿を撮ったら?」などととても優しい人達ばかりでした。おかげでいい写真が取れ、美味しい牛肉湯でお腹も満腹になり大満足です。
この府城牛肉湯は台南の人気ホテル「シルクスプレイス台南(台南晶英酒店)」からも比較的近く、アクセスの良いお店です。ここから徒歩圏内には早朝5時から営業し売り切れ次第終了というこちらも人気店の六千牛肉湯や阿村第二代牛肉湯もあります。牛肉湯の食べ比べもできちゃいますね。
台南への行き方
台南は台湾の南部に位置し、熱帯気候に属する都市です。台北からは台湾新幹線に乗って2時間弱で高鐵(台湾新幹線の通称)の台南駅に到着。そこからローカル線に乗り換え約20分ほどで台南市の中心部、台湾鉄道の台南駅に到着です。タクシー利用の場合は新幹線の駅から市街地まで30分くらい、料金は400元~450元ほどです。
台南駅の駅舎は日本統治時代に建てられた歴史ある佇まい。後ろに見えるシャングリラファーイースタンプラザホテル台南の建物とのアンバランスさもなんともいい雰囲気で、毎回台南へ行く度に写真を撮ってしまいます。今回は駅前のロータリーをぐるっと回り正面から撮影してみました。
台南はどこかのんびりとした雰囲気と、今でも昔の街並みが多く残っていて歩いているだけでも楽しめる街です。日本統治時代の建物をそのまま使いオープンした林百貨をはじめ、日本統治時代の建物も数多く見られます。そして数日だけでは回りきれないほど台南グルメがたくさん。日本人観光客にも大人気なのは納得です。
好好台湾(haohaotaiwan)
店舗情報
文章牛肉湯住所:台南市安平區安平路590號
電話:+886-6-228-4626
営業時間:17:00~14:00
定休日:月曜14:00~火曜10:30
Web:文章牛肉湯(公式HP)
住所:台南市中西區府前路二段173-2號
電話:+886-6-229-5210
営業時間:16:00~5:00
定休日:月曜
最新情報をお届けします
LEAVE A REPLY