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台湾で始まった自転車シェアリングObike(オーバイク)はユーバイクとは異なるレンタサイクル

台湾で最近急速に広がっているObike(オーバイク)という自転車シェアリングサービスをご存知ですか。

台湾のレンタサイクルといえばYouBike(ユーバイク)が有名で、今や私の台湾生活では欠かせない存在です。そんな中、今年の5月からサービスを開始したObike(オーバイク)が最近台北でも急速に広がりつつあり、街のいたるところで見かけるようになりました。今回はそのObike(オーバイク)を紹介します。

新しい自転車シェアリングサービスObike(オーバイク)とは

タイヤの内側のオレンジ色が目印のObike(オーバイク)
タイヤの内側のオレンジ色が目印のObike(オーバイク)

Obike(オーバイク)はシンガポール発の自転車シェアリングサービスで、2017年5月に台湾東部で試験導入が始まり、今では台北市、新北市、基隆市、新竹市、南投県、台南市、高雄市、宜蘭県、花蓮県、台東県でサービスが始まっています。

信義路沿いの駐輪スペースにあるオーバイク
信義路沿いの駐輪スペースにあるオーバイク

Obike(オーバイク)の特徴はサイクルステーションを必要としないこと。道路沿いや公共の駐輪場に停めてあるObike(オーバイク)を専用のスマホアプリを使って解錠し、返却も道路沿いにある駐輪場所に返却できる点です。UBike(ユーバイク)はサイクルステーションで借りてサイクルステーションで返却する必要があるので、ここがユーバイクと一番異なる点です。

そしてユーバイクは借りる際、予め登録した悠遊カードが必要で料金も悠遊カードから引き落とされますが、Obike(オーバイク)は専用のスマホアプリを使って借り、使用料金もアプリに予めチャージした分から引き落とされます。

登録も難しくなく、日本の携帯電話番号でも登録できるので、旅行者はユーバイクより借りやすいと思います。

6月末に初めてオーバイクを借りてみました

バイクと自転車の中にオーバイクを発見
バイクと自転車の中にオーバイクを発見

友達と冰讚へマンゴーかき氷を食べに行った帰りに初めて借りてみました。中山の新光三越横にちょうど2台あったので、さっそくQRコードをスキャンすると自動でロックが解除され、いざ試乗。MRT中山駅からMRT雙連駅まで一駅分だけ乗ってみました。感想は後半で。

Obike(オーバイク)を借りるための準備

オーバイクはスマホのアプリから簡単に、しかも日本の携帯電話番号でも登録できるので旅行者でも登録できるのがいい点ですね。登録の際SMSの受信が必要なので予め日本で登録してしまうのもいいかもしれません。

2018年11月7日現在、日本の携帯番号で登録しても保証金が不要なことは確認しています。しかし以前保証金が必要な頃に登録したユーザーが保証金の返還を求めても対応してもらえなかったという事例も発生しているようです。そのため万が一、保証金を支払う画面になったら支払わないことをおすすめします

1.専用アプリをダウンロード

専用アプリはiPhoneAndroidともにあり、ここではiPhoneで説明します。
AppStoreから「obike」で検索すると一番上に出てくる「Obike-自転車シェアリング」アプリをダウンロードします。
このアプリ、この記事を書き始めた6月末頃は日本語対応していたのですが、最近は中国語表示に変わってしまいました。今では私のアプリは繁体字表示なんですが、同じ台湾在住の友達のアプリは簡体字表示です。どういう違いなのかよく分かりません。
(ここの説明で使う画像には6月末時点での画像があるので、ところどころ日本語表記になっています。)

2.会員登録

会員登録画面
会員登録画面

アプリを立ち上げると簡単な説明の後に会員登録画面になります。フェイスブックアカウントでもログインできるみたいですが、今回は普通に「登録」から進みます。

日本の携帯電話番号でも登録可能
日本の携帯電話番号でも登録可能

「登録」をタップして進むと携帯電話番号の登録です。日本の携帯番号でも台湾のでもどちらでも問題なく登録できました。日本の携帯番号で登録する場合は先頭が「+81」になっていることを確認して番号を入力します。「+886」になっていたらその部分をタップしてリストから日本を選択します。

SMSで届く4ケタの数字を入力
SMSで届く4ケタの数字を入力

携帯番号を入力し「次」へ進むとSMSで4ケタの番号が送られてくるので、2分以内にその番号を入力し「次」へ。

アプリのパスワードを設定し「確定」をタップして会員登録は完了です。続いてクレジットカードの登録とデポジット(保証金)の支払いに進みます。

3.クレジットカードを登録

2018年11月7日現在、日本の携帯番号で登録しても保証金が不要なことは確認しています。しかし以前保証金が必要な頃に登録したユーザーが保証金の返還を求めても対応してもらえなかったという事例も発生しているようです。そのため万が一、保証金を支払う画面になったら支払わないことをおすすめします

Obike(オーバイク)を利用するには最初にクレジットカードやデビットカードの登録が必要になります。私は台湾の携帯番号で登録したので保証金が900台湾元でしたが、日本から旅行で来た友人が日本の携帯番号で登録する際は49US$でした。
この保証金はObike(オーバイク)の利用を止める時に申請すれば返却されます。

保証金を支払ったクレジットカードを登録した後はすぐにObike(オーバイク)を利用できます。

現在Obikeはデポジット(保証金)が不要になりました。利用料金のみで気軽に登録・利用できるようになったので以前より街中でオーバイクに乗っている人を見かけることが多くなり、利用者が多くなった気がします。(2017年9月20日)



Obike(オーバイク)の探し方

東区の忠孝敦化駅周辺でもこんなに
東区の忠孝敦化駅周辺でもこんなに

オーバイクアプリを開くと現在地周辺のオーバイクが地図上で表示されているので、借りたい自転車の場所まで行くだけです。少しGPSの誤差がありますが周辺を見回せばすぐ見つかります。

最近は台北市内の大通り沿いでは本当によく見かけるようになったオーバイクなので、アプリを使わなくても自転車が停まっている辺りを探せば大抵見つかります。台数が多いわりにまだまだ乗っている人(利用者)は少ないので、簡単に見つけられます。今はまだまだユーバイクの利用者の方が断然多い感じですね。

Obike(オーバイク)の借り方

解錠は自転車に付いているQRコードを読み取るだけ
解錠は自転車に付いているQRコードを読み取るだけ

道路沿いや駐輪場にあるObikeを見つけたら、アプリを立ち上げ画面下中央の「掃碼解鎖」をタップします。

スマホのカメラで自転車についているQRコードを読み取ると自動的にロックが解除されます。この際スマホのBluetooth機能をオンにしておかないと自転車と通信ができず解錠できません

暗くてQRコードが読み取れない時は右下のライトマークをタップするとライトが付き、その隣の「輸入自行車編號」をタップすればQRコード番号を手動で入力することもできます。

解錠されたら、サドルの高さを調節して乗るだけです。
ユーバイクと違い予め登録を済ませておけばスマホだけで借りることができるのはとても便利です。

Obike(オーバイク)の返却方法

自行車停放区と書かれた自転車を停めてもいいエリア
自行車停放区と書かれた自転車を停めてもいいエリア

返却時は駅前などにある駐輪場や道路沿いの駐輪スペースへ返却します。

返却時は後輪を手動でロックするだけ
返却時は後輪を手動でロックするだけ

オーバイクを停めたら後輪を手動でロックするだけ。するとアプリと自転車がBluetoothで通信し、自動的に返却完了となります。

後輪錠は日本でもお馴染みのタイプ
後輪錠は日本でもお馴染みのタイプ

後輪錠は日本でもよく見かけるタイプなのでロック時に迷う事もありません。

予約機能もあるオーバイク

オーバイクアプリには10分間の予約機能もあります。

10分間の予約機能もあるオーバイク
10分間の予約機能もあるオーバイク

予約方法はアプリを開き付近にある借りたいオーバイクをタップし、「預約」をタップするだけ。10分間は他の人が借りれない状態になるので、実際にその場へ行ったらもうすでに他の人に借りられてしまったということを防ぐことができます。

オーバイクの利用料金

未だにずっと無料で使っている私
未だにずっと無料で使っている私

オーバイクの利用料は15分2元。返却した際にアプリにチャージしてある分から引かれ、チャージ分が足りない時はマイナス表示になるので追加でチャージをして残高を増やしてください。

現在私のアカウントはお試しキャンペーン中で15分以内は無料。一度17分間乗ったことがあるんですが、その時も無料でした。保証金を支払った後に6元の無料分がプレゼントされるんですが、未だに6元から減っていません。私より頻繁に使っている友人曰く、10回無料で乗ると、それ以降は料金が発生するそうです。

ユーバイクは最初の30分が5元、その後は30分毎に10元なので1時間借りると15元。オーバイクは1時間借りると8元なのでオーバイクの方が安いですね。

実際に乗ってみた感想とユーバイクとの違い

オーバイクの前カゴはワイヤータイプ
オーバイクの前カゴはワイヤータイプ

見た目はユーバイクよりスタイリッシュなObike(オーバイク)ですが、実際に乗ってみると乗り心地はユーバイクの方が優れていると感じました。

Obikeは中国製で変速ギアなしですが、Youbikeは台湾が誇る自転車メーカーGIANTに特注している自転車で、パーツも盗用されないようユーバイク用に特注品だとか。そしてユーバイクにはシマノの3段変速ギアも付いているので楽々、長時間乗っても疲れません。こうなれば乗り心地の差は歴然ですよね。ただこれは私がユーバイクに慣れ過ぎているので個人差はあると思いますが。

オーバイクは短距離でちょっと移動したい時であればいいですが、少し長い時間乗る場合はユーバイクの方が断然快適です。

さらにユーバイクは夜間走行時には自動的にライトが点灯しますが、オーバイクのほとんどの自転車はママチャリのように前タイヤ部分に手動のライトが付いているだけなので着け忘れの心配があったり、点灯しながら走行するとペダルが重くなったりします。

オーバイクとユーバイクの違い

オーバイク(Obike) ユーバイク(YouBike)
サイクルステーション 必要なし 必要
登録 日本の携帯番号可 台湾の携帯番号必須
保証金 900TW$/49US$
不要
不要
借り方 スマホアプリ 悠遊カード
使用料 2元/15分 5元/30分
(その後30分毎10元)
自転車 中国製 台湾製(GIANT)
変速ギア なし シマノ3段変速
ライト 手動(一部自動点灯) 夜間自動点灯
乗り心地 ★★★

ユーバイクは全ての自転車が同じ形で全て前カゴが付いていますが、オーバイクは付いている自転車とカゴのない自転車、さらに新型の少しごついタイプの自転車もあります。

ユーバイクは前輪にワイヤー状の鍵が付いているので、借りた状態のままお店へ寄って買い物したり、カフェでお茶したりも可能ですが、オーバイクの場合は後輪錠をロックすると返却となってしまうので、お店へ寄る度に都度返却することになります。これが若干面倒だなと感じました。

返却した後に再度予約をすれば10分間だけ他の人に借りられてしまうことはありませんが、10分間だけです。シェアリングサービスなので仕方ありませんが。



最近では違法駐輪が問題になっているオーバイク

ユーバイクのようにサイクルステーションまで借りに行く必要がなく、自転車を停めれる場所であればどこにでも返却できるのはとても便利だと感じました。ただ「ここに返却していいのかな?」と慣れないうちは判断に迷うこともあります。

実際、駐輪スペース以外へ返却されることが多く違法駐輪が問題になっていたり、台湾名物のバイクの駐車スペースを奪ってしまったりと最近オーバイク関連のニュースをよく見かけます。

MRT松山駅出口に停められていたオーバイク
MRT松山駅出口に停められていたオーバイク

上の画像も饒河街夜市へ行った時、MRT松山駅の出口に停められていたオーバイクです。駐輪スペースではない場所には返却しないようにしましょう。

まとめ

乗り心地はユーバイクより劣っていると感じるものの、サイクルステーションが必要なく、登録も簡単と便利な点も多いオーバイク。台北のおしゃれエリアである東区あたりはユーバイクステーションが少ないので、こういう場所での移動には便利です。

長時間乗る時はユーバイク、ちょっとだけ乗る時はすぐ近くにあるオーバイクと、台湾在住の私や友人はオーバイクとユーバイクを使い分けて乗っています。

まだ始まったばかりのサービスで、違法駐輪などの問題も出てきているので今後どうなるか注目です。台湾の街中で見かけたらぜひ使ってみてください。

好好台湾(haohaotaiwan)

Obike(オーバイク)

 

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 台湾のobikeはデポジット不要です。

  2. デポジット不要に変わってたんですね。私も先ほど確認しました。最近利用者が増えたなと感じてましたが、この影響なのかもしれません。ご指摘ありがとうございました。

  3. 急なコメントすいません。保証金の返金が私は一ヶ月以上経ちますが未だにされない状況です。色々調べたところObikeの保証金は帰って来ない可能性が有ります。今後被害者が増える状況を少しでも避けれれば良いなと思いコメントさせて頂きました。

  4. Tsutomuさん、コメントありがとうございます。Obikeの規約を確認してみたら保証金(押金)は返還請求をしてから90日営業日内に返金されると書かれています。心配とは思いますがもう少し待ってみてはいかがでしょうか?90日待っても返って来なければ問い合わせましょう。念のためカスタマーセンターのメアドを載せておきます。
    オーバイクサービスセンター:service.tw@obikeinc.com

    ちなみに私は返還請求をいつしたのか覚えてないのですが、調べたら昨年9月に返金されていました。

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