最近よく行く迪化街(ディーホアジエ)。由緒ある古い建物が並び、古き良き台湾の様子が今でも感じられる街。乾物屋さんや漢方薬、布、台湾雑貨などのお店が並ぶ問屋街で観光客にも人気の街ですね。そんな迪化街を散策していたときに見つけた「迪化207博物館」。
迪化街散策のついでに寄るにはいい感じな場所でした。
目次
無料で見学できる迪化207博物館
迪化街を散策していた時、突然目の前に現れた「迪化207博物館」という気になる看板。迪化街の博物館なんて面白そう!と興味津々で中をのぞいてみるとお客さんはほとんど居なそうだけど、免費參觀(参観無料)と書いてあるし、せっかくなので入ってみました。
迪化207博物館の建物も迪化街らしく歴史のありそうな立派なもの。
入口にいた係員の紳士に聞くと写真撮影OKとのこと。そしてここの展示物は半年ごとに入れ替わると説明されました。私がこの迪化207博物館に行ったのは2018年10月なので、今は展示内容が変わってる可能性もあります。
1・2階:台湾らしい鉄製の窓格子が展示
1階と2階は台湾の建物によく見られる鉄製の面格子というのか窓の格子とでもいうのかよく分からないけど、実物や写真が展示してあってどれも台湾らしい素敵なデザインのものばかり。花柄に富士山のような山、花瓶など、さまざま。今まで街中でじっくり見たことなかったけど、こんなにいろいろなデザインがあるんですね。
右のブルーのはやっぱり富士山かな。日本人が見ると富士山にしか見えない。日本統治時代に作られたものならそれもあり得る。
防犯目的に取り付けるものなんだろうけど、こんな華やかな窓の格子が付いてる家に住んだら、毎日窓から外を眺めるのが楽しくなりそう。
この窓の格子、中国語だと鐵花窗と書くのでしょうか。ちなみに窗は窓の意味です。
イラストでもさまざまなデザインの鐵花窗が紹介されてます。
通気のため、上半分はガラスのない扉。私の家のキッチンの横にあるベランダに出る扉もこれに似た感じで、ガラスが上下に開き網戸にできるタイプ。今でも台湾ではこのようなタイプの扉を時々見かけます。
元々は薬屋だった迪化207博物館の建物
この迪化207博物館の建物は元々「廣和堂藥舖」という薬屋だったとのこと。今でも1階と2階の間にはその薬屋の名前が入った面格子が使われています。それと同じものがこうして展示されてました。
それがこちら。レンガの外壁、所どころ使われているタイル、緑色の窓枠に鉄製の面格子と、なんともいい雰囲気。
次は迪化街に住んじゃうっていうのも、やっぱりいいなー!いい物件があればだけど。毎日が楽しそう。
3階:アートギャラリー
階段を上り3階へ行くと、こちらはかなり古そうなカメラや写真が展示されてました。2019年4月7日まではこの「記憶台北老建築」という台北の歴史ある建物の写真が展示されてます。
今でも現役バリバリで使われている台大醫院 舊館(台湾大学病院 旧館)。
これは以前のアメリカ領事館。今は映画館になってるあの台北之家ですね。ここ割と好きな場所で何度も通ってます。
3階:カフェ207
3階の奥にはセルフサービスのCAFE207があります。店員さんはいなく、ちょっとした休憩所といった感じ。
迪化街の通りに面した席で、迪化街の道行く人々を眺めながら休憩できます。
メニューはスナック10元、お茶とミネラルウオーター20元、コーヒー30元とリーズナブル。
台湾のホテルによくある無料ラウンジスペースのような感じですね。代金は207投幣箱と書かれたクリアボックスへ。
記念品ガチャもありました。けど60元となにげに高い。
私たちが気になったのは窓際にあるこの手相占い機。20元を入れて男性は左手、女性は右手を機械に入れ、血液型・年齢・占いたい項目を選ぶと手相を読み取って占ってくれるというもの。
なんと30歳以上はひとくくり!
ちょっと大雑把過ぎない?これー!と笑いつつも、2人とも占ってもらいました。
屋上から眺める迪化街
迪化207博物館の屋上はルーフテラスになっていて、ここが結構良かった。建物の間からは淡水河も見え、位置的にここからなら大稻埕花火大会もきれいに見えそう!大稻埕とは迪化街などこの辺り一帯の昔の呼び名です。
赤い瓦の屋根が続いていて、上から眺める迪化街はとても新鮮。というのも台北って屋根にトタンが使われている家も多く、上から見ると色も素材もバラバラ。それが台湾っぽいところでもあるけど、この屋上からはこんなきれいな屋根が続く街並みが見れ、さすが由緒ある建物が並ぶ迪化街だなと感じました。
左角の建物の1階にはパッケージもおしゃれで人気の乾物屋「富自山中」。
迪化街の建物の特徴でもある中庭のある長屋式の様子が、こうして上から見るとよく分かる。これはおそらく高級フルーツパーラーの豐味果品辺りかな。結構立派な建物です。
屋上の反対側には薬屋だった頃に使われていた窯もありました。説明書きによると薬の材料を作るのに使っていたとのこと。
なんだかんだ結構楽しくて、あっという間に閉館時間になっちゃいました。
写真撮影に関しての注意
撮影OKと最初に書いたけど、三脚・自撮り棒・フラッシュを使った撮影、および大掛かりな機材を使ったり、一か所でずっと撮影したりと他の人の迷惑になるような撮影はダメとのこと。限度を守ってってことですね。
台湾ではルールが頻繁に変わるので、撮影するなら現地で係員に確認するのが一番。
迪化207博物館の営業時間
迪化207博物館の営業時間は平日10:00-17:00、土日祝日10:00-17:30と閉館時間は早め。といっても迪化街自体、早めに閉まるお店も多いのでこんなもんか。
定休日は毎週火曜日です。
台湾好きな人ならば結構楽しめるんじゃないかと思う、この迪化207博物館。迪化街散策のついでに立ち寄って、CAFE207でちょっと休憩もできる、ちょっとしたおすすめスポットです。
好好台湾(haohaotaiwan)
迪化207博物館住所:台北市大同區迪化街一段207號 map
電話:+886-2-2557-3680
営業時間:平日10:00-17:00/土日祝日10:00-17:30
定休日:火曜日
Web:公式HP
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